2013年9月3日(火)
スクウェア・エニックスが12月19日に発売するPS3用ARPG『ドラッグ オン ドラグーン3』。今回は、そのキャラクターデザインを手掛けるイラストレーター・藤坂公彦さんと、プロデューサーである柴貴正さんへのインタビューをお届けします。
すべてのウタウタイ姉妹の姿が公開され、ファンの注目が集まるこのタイミング。藤坂さんと柴さんには、ネタバレに抵触しないギリギリの範囲で、彼女たちの人となりや、その身に秘められたナゾについて語ってもらいました。
●藤坂公彦 ミストウォーカーに所属する、本作のキャラクターデザイナー。シリーズすべてのキャラクターデザインを手掛けており、本作では登場人物たちはもちろん、一部のエネミーもデザインしているとのこと。
●柴貴正 スクウェア・エニックス所属のプロデューサー。『DOD』シリーズすべてのプロデュースを務めている。その他の代表作に『ロード・オブ・ヴァーミリオン』シリーズなどがあり、ダークファンタジー作品に縁が深い。
●松下忠嗣(TDB) 今回のインタビューの聞き手。電撃PlayStation、電撃オンライン所属の編集。本作はもちろん、『DOD1』『DOD2』『ニーア』の記事を担当してきた、生粋の紅い瞳の信者。
▲左が藤坂公彦さんで、右が柴貴正さん。お久しぶりの登場となります! |
――毎度おなじみのスタッフロングインタビュー。藤坂さんと柴さんのコンビは、以前の居酒屋座談会企画以来となりますね。
藤坂:ほんとだ。なんだか懐かしいですね! 久しぶりですけど、よろしくお願いします。
柴:僕は最近、松下さんとは毎週顔を合わせてるから、久しぶりって気分は薄いんですけどね。
――そんなつれないことを言わないでくださいよ。本日はよろしくお願いします!
藤坂:僕、見ましたよ。お2人でニコニコ生放送に出てますよね。
柴:え、見てくれてるんだ? 藤坂さんは、ニコ生とか見ないもんだと思ってた。
藤坂:見てるよ。楽しんで見てる。柴さんがなんかいいこと言ってるなぁ~って思いながら見てるもん。
柴:いいことっていうか、僕はプロデューサーとして、ネタバレにならない範囲でゲームの魅力を伝えようとしてるんですけど。
――番組はゲームの発売近辺まで続きますので、今後も引き続きご覧いただきたいです。では、そろそろ本題。本日は、いよいよ『DOD3』のメインキャラが揃いぶみということで、登場人物の人となりやデザインコンセプトについて、お2人に話を聞いていこうと思っています。
柴:人となりといってもね。ゲームをプレイした時のサプライズは大事にしたいので、そこまで大きなネタバレはしたくないんですよね。
――なるほど。そこらへんは注意しながらお話を進めていきましょう。いざとなったら伏せ字も考えます(笑)。では、まずは藤坂さんのお仕事の進捗状況からお聞きしたいんですけど……。
藤坂:えっと、本作ではキャラクターデザインと、エネミーなどのデザインをちょこっと担当させてもらいました。僕個人の作業自体は、ようやくひと段落した感じですかね。まぁ、今朝までイメージイラストの仕上げ作業をしていましたけど。
柴:あぁ、それで心なしか疲れた感じになってるんだね。
――そのイメージイラストっていうのがこちらですね。
柴:藤坂さんのカラーが前に出た、すばらしいイメージイラストをいただきました。
――本当にすばらしいですよね。このゼロの表情とかたまらない。でも、このイラストを見ていてちょっと気になったんですけど、このキラキラはなんですか?
藤坂:え? キラキラ?
――キラキラというか、この星のような図形というか……。
▲よくよく見ると、各ウタウタイのそばにこのような星の形のキラキラマークが……。 |
藤坂:あ、いきなりそこからツッコんできちゃうんだ? えっと、これ……なんの意味もないんですけどって言ったら、ガッカリします?(笑)
――えっ!? なんの意味もないんですか?
藤坂:描いてて“何かが物足りないなぁ”って思って、急きょ追加したものなんです……。なんかこう、ウタウタイたちがキラキラしてるのってよくないですかね?
柴:うん。こっちの方向もアリだと思う。
藤坂:最初は紋章とか入れてあげようかなって思ったんですけど、いざやろうとしてみたら、イラストとして鬱陶しくなりすぎて。トゥーマッチだなと考え直したんですよ。
――紋章になっていたとしたら、どんなものになったのか気になりますがね。とはいえ、僕が深読みしすぎでしたか。何か秘密が隠されているものと思い込んでしまいました。
柴:いや、藤坂さんのことだから、実はこう言いながらも、何かが隠されているかもしれない。
藤坂:本当に何も隠してないですよ! 各キャラのキーカラーを配置した形です。
――なるほど、キーカラーですか。
藤坂:マナのとこが赤いとか、ちょっといいじゃないですか。
▲こうして見ると、真紅というより、ちょっと何か別の色がまざった赤ってイメージ……。 |
――ん? マナ!?
藤坂:あ、マナじゃないや。ゼロだ。
――ゼロ? ワンじゃなくてですか!? 赤のキラキラはワンですよね?
藤坂:あ、ごめんなさい(笑)。そう、ワンが赤、目が赤なので。いろいろ悩んだんですよね、ワンを何色にするか。白では背景と一緒になってしまいますし。
――このシリーズで赤色を使うって、けっこう意味深ですよね。でも、そうやって深読みすると、実はとりたてて意味がないものもあって、なんだかわけがわからなくなりそうです……。
柴:そうやって、藤坂さんの手の平で踊らされているんです。今の“マナ”もわざと言ったのかもしれませんよ (ニヤニヤ)。
藤坂:人聞きが悪いことを言わないでくださいよ(苦笑)。
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Character Design : Kimihiko Fujisaka.
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